【無料でできる!】MTGの議事録を生成AIを使って実装するやり方

生成AI

生成AIの実用的な活用事例として議事録がある。

議事録を生成AIにやらせることに関しては賛否両論あると思うんだけど、個人的な意見としては自分の思考の整理と他人への情報共有の用途としての議事録はAIに任せてしまうのがいいと思う。

tl;dvなど、議事録作成ツールはいろいろあるんだけど、今回紹介するやり方をすれば無料で構築できる。

実際にやってみて自分に合ったアレンジや、ツールの導入を検討してみるのがいい。

今回の構築方法の概要

今回の構築方法でできることは以下の通り。

  1. 会議の録音データを用意する。
  2. その録音データをGoogleDriveにアップする。
  3. GoogleColaboratory上でOpenAIのWhisperを使って文字起こしをする。
  4. 文字起こしされたテキストをGoogle AI StudioでGemini 2.5 proに渡して議事録化する。

今回の手法だと、無料で議事録作成をAIに任せることができる。

また、実際にこの方法で議事録を作成しているんだけど、1時間を超えるMTGも問題なく議事録化できるのでおすすめ。

実際の構築方法

まずは録音データを用意する

会議やMTGを録音した音声データを用意する。

今回はダミーデータとして以下のサイトにあるアナウンス音声を使用する。

AI(人工知能)による 音声翻訳(音声→テキスト変換→機械翻訳),文字起こし(音声→テキスト変換),読み上げ(テキスト→音声変換),日本語文章校正サービス チョイミテーナ
人工知能で海外の動画の理解、議事録作成、文字(テープ)起こし作業、音声作成を強力に支援します。

GoogleDrive上で環境を構築

Googleドライブで「マイドライブ>YouTube_test」の中にこんな感じでファイルを作っていく。

あと、ipynbっていうのが、GoogleColaboratoryのファイルになっている。

録音データの中には録音した音声ファイルを入れる。

Google Colaboratory上でPythonコードを書いていく

ファイルを開いたらPythonのコードを記述していく。

まず、1個目のコードブロックに以下を追加。

テキスト_string = "sampleTokyo.wav"

その次に、GoogleDriveとGoogleColaboratoryを繋げる

# google driveにアクセスして動画ファイルを取得
import os
from google.colab import drive
drive.mount('/content/drive')

GitHubで公開されているWhisperのソースコードを利用する

GitHub - openai/whisper: Robust Speech Recognition via Large-Scale Weak Supervision
Robust Speech Recognition via Large-Scale Weak Supervision - openai/whisper
!pip install git+https://github.com/openai/whisper.git

ここまでできたら、いよいよWhisperを実行する。実は3行のコードでWhisperを実行できる。

import whisper
# 以下の部分は、ご自身のファイル構造と一致するように変更する。
path_video = "/content/drive/MyDrive/YouTube_test/録音データ/"+テキスト_string

model = whisper.load_model("medium")
result = model.transcribe(path_video)
print(result["text"])

これだけでさらに、プロンプトを自動生成するためのPythonコードを追加していく

import os

# ① ヘッダー文を用意
header = """以下のメモをの要点をまとめてほしい
・会議の内容
・内容は全体をさらってほしい
・何が話されているかだけではなく、どのような結論になったかがわかるように記述してほしい
・わかりやすい文章を心がけてほしい
"""

# ② ヘッダーと文字起こし結果を連結
full_text = f"{header}\n{result['text']}"

# ③ ファイルに保存
def save_text_to_file(text: str, folder_path: str, file_name: str) -> str:
    os.makedirs(folder_path, exist_ok=True)
    file_path = os.path.join(folder_path, file_name)
    with open(file_path, "w", encoding="utf-8") as fp:
        fp.write(text)
    print(f"✅ Saved to: {file_path}")
    return file_path

# 実行用のコード
save_text_to_file(
    text=full_text,
    folder_path="/content/output",  # 好きなパスに変更
    file_name="sample.txt"          # 好きなファイル名に変更
)

これを実行してから、左側のフォルダマークを押すと、Outputというフォルダが出てきて、「プロンプト+文字起こし」のテキストファイルが格納される。

以下のメモをの要点をまとめてほしい
・会議の内容
・内容は全体をさらってほしい
・何が話されているかだけではなく、どのような結論になったかがわかるように記述してほしい
・わかりやすい文章を心がけてほしい

朝野ともみです。今日の東京株式市場で日経平均株価は小幅俗進となっています。終り値は昨日に比べ22円72千高の11,088円58銭でした。当初一部の値上がり名柄数は1,146、対して値下がりは368、変わらずは104名柄となっています。ここでプレゼントのお知らせです。この番組では毎月発行のマンスリーレポート4月号を抽選で10名様にプレゼントいたします。お申し込みはお電話で東京030107-8373、030107-8373まで。以上番組からのお知らせでした。

完成したテキストデータをGemini 2.5 proに渡す=完成!

さっきの行程で作成したテキストをGemini 2.5 proに渡して議事録化する。

なんでこのモデルを使うのかというと、読み取れる文章量が非常に多いから。

なんと、このモデルをGoogle AI Studioからなら無料で使える。

Google AI Studio
Google AI Studio is the fastest way to start building with Gemini, our next generation family of multimodal generative A...

まとめ

今回は無料で音声データから議事録を作成する方法を紹介した。
自分に合ったやり方を見つけるとAIで議事録を作るのは結構クセになるので、ぜひ試してみてほしい。

東京在住の25歳。
後先は考えないタイプで、高校受験、東大受験(現役・浪人)ともに併願なしで挑んでました。
東京大学文科1類に運良く合格。法学部に進みましたが、一番面白かったのはICT系・芸術の授業でした。
興味が続かずに弁護士にはならず、ITベンチャー企業で働いています。
動画編集、プログラミング、最近はAIなど色々やってます。

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