全然知られていない事実として、mogrtファイルはAfterEffectsで編集することができる。
ちょっとマニアックな操作をする必要があるので、解説をしていく。
そもそもなんでそんなことをするのか
動画を作っていて、mogrtファイル(モーショングラフィックテンプレート)を使用していると、「このテンプレート、いいんだけど、〇〇が××なら100点なんだよな」って思うことが多々ある。
そんな時にテンプレート自体をAfterEffectsでいじることができれば、自分好みのテンプレートにすることができる。
あと、よくできたmogrtファイルがどのように作られているのかを知ることで自分のスキルを向上させるための勉強にもなる。
手順
mogrtファイルを用意する

今回はこのtest_project.mogrtというファイルで実験をしていく。
mogrtファイルの拡張子をzipに変換する
上の動画みたいに、「名称変更」から、拡張子を編集して「mogrt」から「zip」に変更する。
このとき、アラートが表示されるので、「.zipに変更」を押すとzipファイルが完成する。
zipファイルを解凍して中身を確認する

zipファイルを解凍すると上記のように色々とファイルが入っている。
ファイルの中の.aegraphicファイルの拡張子をzipに変換する

このファイルの中の.aegraphicファイルをさっきの容量で「名称変更」→拡張子をzipに変更する。
zipファイルを解凍する
変換したzipファイルの中に入ると、中に.aepファイルが入っていて、これにアクセスすることによってテンプレートを編集することができる。
なんでこんなことができるのか
正直最初に調べた時に、脱法感が半端なかった。回りくどすぎないですか。
で、なんでこんなことができるのかというと、「mogrtファイルはZIP圧縮されたパッケージファイルである」らしい。
元々複数のファイルをひとまとめにするのがzip圧縮で、それと同じ要領でPremireProでモーショングラフィックを使いやすいように複数ファイルをまとめているのが.mogrtファイルらしい。
現にAfterEffectsの書き出し形式としてもmogrtとしての書き出しがある。
まとめ
今回はmogrtファイルをAfterEffectsで編集するやり方を解説した。
同じAdobeツールなのに、なんでこんな回りくどいことをする必要があるのか疑問ではあるんだけど、そもそもmogrtという形式を崩してAeで編集するというのが変態的な思考なのかもしれない。
ただ、先述の通り、先人たちのAeプロジェクトファイルを覗けるのはかなり勉強になるから、参考にしてほしい。